こどもの悪戯
もう何千年も前のお話。
ある池に蛙がいました。
蛙は池の左隅で「トーロロ ハンロク ハンロク!トーロロ ハンロク ハンロク!」と歌っていました。それを見たある子供が蛙に少し、悪戯を、と、思い。子供は蛙に悪戯をした。子供は見た目9歳。
子供は蛙に語った。それはユーカラか?サケハウか?
蛙は聴いてくれることが嬉しかったのか「トーロロ ハンロク ハンロク!」とまた鳴いた。
すると、子供は木の棒で蛙の背中をチョンチョンと触った。そして語りだした。それはユーカラか?サケハウか?と少し笑いながら。
蛙はこの時、まだ悪戯だと気づかなかった。誘っていると勘違いをし、鳴いた。
「トーロロ ハンロク ハンロク!」。
すると、今度は、子供は蛙を手のひらに乗せ、歌うように言った。
蛙はこの行動が嬉しかったのかまた唄い始めた。
「トーロロ ハンロク ハンロク!」。
子供はユーカラか?それともサケハウか?
と語りだした。
子供は蛙を石の上に乗せた。
蛙はまた聴いて貰いたいのか、積極的に子供の肩の上にピョンと高く跳んだ。
子供はびっくりして、蛙を摘まみ川に投げ捨てた。
蛙は川の中にポチャンと音を立てて姿を消した。